お仏壇の天蓋(てんがい)が突然落ちて来て瓔珞(ようらく)も千切れてばらばらになったというお客様。見せて頂くと天蓋を吊っていた紐がビニール製で千切れてしまっていて(普通は針金など金属の物を使用する)、千切れた瓔珞は経年劣化により糸が弱っていたのと燻りによる汚れを確認したので、洗浄と糸のつなぎ替えをする事になりました。瓔珞のつなぎ替えは非常に手間のかかる作業で、物によってつなぎ方も違うので熟練の技術になります。洗浄→ばらばらになった部品を選別→不足分を補充→穴の掃除→手作業でつないでいく、という工程を経て完成です(約3週間の工程)。後日お客様のお仏壇に設置する際には丈夫な針金でしっかりと吊って設置いたしました。お客様にも喜んで頂けた様で、どうもありがとうございました。
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